冷汗三斗(れいかんさんと)の意味と読み方 - 四字熟語辞典
四字熟語辞典へようこそ!「冷汗三斗」の意味を解説します。

冷汗三斗
- 読み方
- れいかんさんと
- 意味
- 冷や汗が三斗出るということから、きわめて恐ろしい思いをすることや恥ずかしい思いをすること。
- タグ
- 「れ」から始まる四字熟語




冷汗三斗(れいかんさんと)の意味や由来、使い方を詳しく解説
「冷汗三斗(れいかんさんと)」とは、非常に恐ろしい思いや恥ずかしい経験をして、大量の冷や汗をかくほどの状態を意味する四字熟語です。「冷汗」は恐怖や緊張、恥ずかしさから出る冷たい汗を指し、「三斗(さんと)」は体積の単位で、多量であることを表しています。つまり、恐怖や恥ずかしさで体中から大量の冷や汗が流れ出るような状況を表現した言葉です。この言葉は、日常生活やビジネスシーン、スポーツなど、極度の緊張や恐怖を感じる場面でよく使われます。
「冷汗三斗」の語源と由来
「冷汗三斗」は、中国の古典『世説新語(せせつしんご)』に由来します。この書物には、晋の時代に政治家である桓温(かんおん)が皇帝に呼び出された際に、あまりの恐ろしさに冷や汗を三斗も流したという逸話が記されています。三斗という量は実際には誇張表現ですが、それほどまでに恐怖を感じたことを強調する表現となっています。このエピソードがもとになり、「冷汗三斗」は「非常に恐ろしい状況」や「極度の緊張」を表す言葉として定着しました。
「冷汗三斗」の具体的な使い方と例文
「冷汗三斗」は、恐怖や極度の緊張を感じる場面でよく使われます。以下に具体的な例文を示します。
- 試験やプレゼンテーションでの緊張
例文: 「大勢の前で突然スピーチを頼まれ、冷汗三斗の思いだった。」
→ 緊張や不安で冷や汗をかいた状況を表しています。 - 危機一髪の状況での恐怖
例文: 「車が急に飛び出してきて、間一髪で避けた時は冷汗三斗だった。」
→ 命に関わるような危機的な状況を表しています。 - 恥ずかしい思いをした場面
例文: 「会議で資料を忘れたことに気づき、冷汗三斗をかいた。」
→ 大勢の前で恥をかいたような場面を表しています。 - 重要な場面での失敗
例文: 「契約書の重大なミスに気づいたとき、冷汗三斗だった。」
→ ビジネスにおいて致命的なミスをした状況を表しています。 - スポーツや競技でのプレッシャー
例文: 「試合終了間際にPKを任され、冷汗三斗だったが、なんとか決めた。」
→ 大きなプレッシャーを感じた場面を表しています。
「冷汗三斗」と関連する言葉・類語
「冷汗三斗」に関連する言葉や類語には、以下のような表現があります。これらを併用することで、表現の幅が広がります。
- 青ざめる – 恐怖や驚きで顔が青くなること。
- 心臓が凍る – 強い恐怖や緊張を感じること。
- 震え上がる – 恐怖や驚きで体が震えること。
- 身の毛がよだつ – 強い恐怖や不快感で鳥肌が立つこと。
「冷汗三斗」の重要性と現代への応用
現代においても、「冷汗三斗」はさまざまな場面で使われる表現です。ビジネスの現場では、プレゼンテーションや交渉、トラブル対応などで感じる極度の緊張感や恐怖感を表現するのに適しています。また、スポーツや競技の場面でも、プレッシャーがかかる状況や大事な局面での心理状態を的確に表します。さらに、個人的な体験や日常生活においても、恥をかいたり、焦ったりするような場面で「冷汗三斗」を使うことで、リアルな感情が伝わります。
「冷汗三斗」のまとめ
「冷汗三斗(れいかんさんと)」は、恐怖や緊張、恥ずかしさから大量の冷や汗をかくほどの状況を表す四字熟語です。この言葉は中国の古典に由来し、現代でもビジネスシーンや日常生活で頻繁に使われています。具体的な使い方や例文を押さえることで、文章や会話の中で自然に取り入れることができるでしょう。また、関連する類語や表現と合わせて使うことで、より豊かな表現が可能となります。「冷汗三斗」は、強烈な恐怖や緊張感を端的に表現できる便利な言葉ですので、ぜひ使いこなしてみてください。
冷汗三斗と関連した四字熟語
